ピロリ菌と除菌治療について
ピロリ菌と除菌治療について
ピロリ菌の正式名称は「ヘリコバクター・ピロリ」といいます。
胃内は強酸性の胃酸のため、通常の菌は生存出来ないと考えられてきましたが、1983年に胃の粘膜に生息するピロリ菌が発見されました。
ピロリ菌はウレアーゼという酵素の働きにより、酸を中和することで胃の中で生き延びられることがわかりました。
ピロリ菌が胃内に長期間感染し続けることによって、慢性胃炎が引き起こされ、胃がんや胃十二指腸潰瘍、MALTリンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病などの病気の原因となることがわかっています。
日本では2013年にピロリ菌感染胃炎に対する除菌療法が保険適用されました。
かつて胃がんはがんの死亡数1位の疾患でしたが、2017年度には3位に後退しています。
これは治療の進歩、がん検診の普及とともに、ピロリ菌の除菌療法の普及も要因の1つに挙げられます。
ピロリ菌の検査、除菌治療についてなにかありましたらお気軽にご相談ください。